こんにちは。静岡の婚活・結婚相談所 JOYマリッジ.comの結婚カウンセラー 八木です。
婚活のサポートをしていると、「お見合いでの会話が苦手なんです」「何を話したらいいか分からなくて…」というご相談をよくいただきます。その一方で、「ちゃんと相手の話は聞いているつもりなんです」という方も、とても多いんです。
でも実は、“話を聞いている”と”傾聴できている”は、少し違います。
お見合いで大切なのは、単に相づちを打つことでも、質問を並べることでもありません。本当に必要なのは、「この人とは自然に話せる」と相手に感じてもらうこと。
今日は、お見合いで好印象を作る「傾聴力」について、少し深くお話しできればと思います。
「聞き上手」と「傾聴力がある人」は、実は別物
婚活の会話術というと、「質問をしましょう」「共感しましょう」という情報をよく目にします。もちろん、それ自体は間違っていません。ただ、お見合いで”また会いたい”と思われる人は、単に質問が上手な人ではないんですよね。
たとえば、相手が趣味や仕事の話をしたとき、「すごいですね!」「そうなんですね!」だけで返してしまうと、会話は意外と広がりません。相手からすると、”話を受け取ってもらえた感覚”がないまま次の話題へ移ってしまうんです。
一方で、傾聴力が高い人は、相手が話した内容から「相手が本当に話したい方向」を自然に拾います。つまり、”文脈を拾える人”なんですね。
たとえば、相手が「バイクに乗るんですよ」と話したとき、「すごーい!かっこいいですね!」「私もバイク乗ります!」で返してしまうと、会話はそこで一度止まります。悪気はまったくないのですが、相手からすると”話を受け取ってもらえた感覚”がないまま流れてしまうんですね。
でも傾聴力がある人は、「どんなジャンルのバイクが好きなんですか?カスタムとかするタイプですか?」と返せる。これだけで相手は一気に話しやすくなります。「乗ることそのものが好きなのか」「バイクをいじる・育てることが好きなのか」——その”バイクとの向き合い方というカテゴリ”を掴もうとしているからです。すると相手は「この人、ちゃんとわかってくれている」と感じやすくなります。
ここで大切なのは、知識量ではありません。相手の話の背景や温度感を感じ取り、「この人は何を話したいんだろう?」を考える力です。
「説明させすぎない」ことが、会話の心地よさをつくる
カウンセラーの仕事をしていると、相談者の方とさまざまな会話をする機会があります。先日、ご相談にいらした方との会話で、印象的なことがありました。
その方のプロフィールを見たとき、学生時代の専攻と現在の職業が、一見あまり関係のないように見えたんです。でも私は「きっと本人の中では何かつながっているはずだ」と思い、「専攻と今の仕事って、傍から見ると意外な組み合わせに見えるんですけど、どんなところが活きていると感じますか?」と聞いてみたんです。
すると、その方の目が一瞬輝いて、「そこを聞いてくれる人ってあまりいないんです」と言いながら、自分の中での繋がりを丁寧に話してくださいました。学んできたことへの誇りと、今の仕事への愛着が、言葉の端々から伝わってきて、とても豊かな時間になりました。
実はそのとき、私自身もとても心地よかったんです。知的好奇心をくすぐられて、もっと話を聞きたいという気分になっていました。おそらくその方も同じように感じてくれていたと思います。「この方とは、話の相性がぴったりだな」と感じた時間でした。
ここで気づいたことがあります。それは、その会話が心地よかったのは、どちらか一方が「傾聴力が高いから」ではなく、“お互いが自然に話せる空気”ができていたからだということです。
人は、”説明ターン”が長く続くと疲れます。相手が何かを話すたびに「それって何ですか?」「どういう意味ですか?」が続くと、会話がプレゼンのようになってしまいます。特に、仕事や趣味にこだわりを持っている方ほど、「理解されない前提」で話すことに疲れている場合があります。
だからこそ、お見合いでは”相手が伝えたいカテゴリ”を素早く掴める人が強いんです。細かい知識がなくても、「ああ、こだわりを持って取り組んでいるんですね」「感覚や世界観を大切にする方なんですね」と、本質を拾えると、相手は一気に話しやすくなります。これはハイコンテクスト能力とも言えて、言葉そのものだけでなく「相手が何を伝えたいのか」を文脈ごと理解する力のことです。
会話の”主役”を渡せる人が、選ばれる
傾聴力が高い人は、「私も!私も!」で会話を奪いません。ここ、実はとても重要なポイントです。
共通点を見つけることは大切なことです。ただ、それが”自分語り”になってしまうと、相手の話したい流れを壊してしまいます。たとえば相手が「週末は地元チームの試合を観に行くんですよ」と話したとき、「私もスポーツ観るの好きで、昔は〇〇のファンで…」と自分の話に移ってしまうと、相手は急に聞き役になってしまいます。
傾聴力が高い人は、「ホームで見るとやっぱり雰囲気が全然違いますよね。チームを俯瞰して見るタイプですか?それとも特定の選手を追いかける感じですか?」のように、相手がもっと語りたくなる入口をそっと開けてあげます。“会話を広げる”のではなく、”相手が気持ちよく話せる”ように返しているんですね。
加えて、“相手が出した熱量”に合わせて返すことも大切です。相手がさらっと話したことにはさらっと返し、嬉しそうに語り始めたことには同じ温度感で「それ、もう少し聞かせてください」と言える。この熱量の合わせ方ができるかどうかが、会話のリズムを作る上でとても重要です。
婚活では、「何を話したか」より、「どういう気持ちで話せたか」が印象に残ります。お見合い後に「すごく自然に話せた」「気を使わなかった」「また話したい」と思われる人は、特別に面白い話をしたわけでも、話題が豊富だったわけでもないことが多いんです。ただ、相手が「気持ちよく話せた」と感じられる時間を、自然に作ることができていた。それだけの違いなんですよね。
逆に、知識が豊富でも、会話が知識の披露になってしまうと、”楽しい”より”疲れた”が残ってしまうこともあります。
傾聴力は、才能ではなく「姿勢」で磨かれる
ここまで読んでいただいて、傾聴力というのは「知識量」でも「話術」でもないことが、おわかりいただけたかと思います。
大切なのは、相手に興味を持つこと。話の背景を想像すること。そして「理解しよう」とする姿勢を持ち続けることです。特別に博識でなければいけないわけでも、どんな話題でも対応できなければいけないわけでもありません。むしろ「知らないので教えてください」と素直に言えることも、傾聴力の一形態だと思っています。
「この人を理解したい」「相手の世界を知りたい」という姿勢が根底にあれば、会話は自然と相手を中心に回り始めます。そしてそれが、相手に「この人とは安心して話せる」と感じてもらえる空気をつくっていくんです。
婚活では、つい「自分を良く見せなきゃ」と思ってしまいます。でも実際には、”すごい人”より”自然に話せる人”の方が選ばれやすい。相手が気持ちよく話せる空気を作れる人は、「また会いたい」と思ってもらいやすいのです。
お見合いに必要なのは、テクニックとしての会話術だけではありません。相手の文脈を拾い、話したい流れを壊さず、会話の主役を相手に渡せること。それこそが、本当の意味での「傾聴力」なのだと思います。そしてそれは、才能ではなく、「相手を理解しようとする姿勢」を意識することで、誰でも少しずつ磨いていける力です。
「誰かに相談したいけど、知り合いには言いにくい」という方も多いと思います。JOYマリッジ.comは、そういうときのための場所でもあります。お母さんのように見守り、親友のように支える——そんなカウンセラーが静岡でお待ちしています。






