お相手探しの条件は現実的なのに、婚活がうまくいかない理由は「無意識の条件上乗せ」

こんにちは。静岡の婚活・結婚相談所 JOYマリッジ.comの結婚カウンセラー 八木です。

「条件には合っているはずなのに、なかなかお見合いが組めない」
「申し込みはしているのに、なぜか前に進まない」

——そんなお悩みを抱えている方は、意外と多いんです。

私がカウンセラーとして会員さまの活動を一緒に振り返るとき、ときどき気づくことがあります。それは、設定した条件よりも、はるかに高い基準で無意識にお相手をふるいにかけてしまっているということ。

婚活がうまく進まない原因のひとつに、この「無意識スクリーニング」があります。今日はこのテーマについて、正直にお話しさせてください。

入会時の条件ヒアリングが、婚活の土台になる理由

JOYマリッジ.comでは、入会の際に必ずお相手探しの条件を丁寧にヒアリングしています。「どんな方とお見合いをしたいか」だけでなく、「なぜその条件が大切なのか」という背景まで、しっかり掘り下げるようにしているんです。

たとえば男性の場合、「きちんと働いている方で、年齢はプラスマイナス5歳くらいで」とおっしゃる方が多いです。女性の場合は、「年収は自分と同じくらいか、少し上であれば。タバコは吸わない方がいいです」という声をよく聞きます。

こういった条件は、どれも現実的で、十分に妥当なものです。私も「それは無理な条件ですよ」とお伝えすることはほとんどなく、「では、その条件に合う方を一緒に探していきましょう」という話の流れになることが多い。

ところが、です。

婚活がスタートして実際にお相手を探し始めると、少しずつ様子が変わってくることがあります。最初に決めた条件のはずなのに、実際の行動が、その条件とどこかズレている——そういうケースを、カウンセラーとして何度も目にしてきました。

「設定した条件」と「実際の行動」のあいだに何が起きているのか

婚活がスタートして最初の数週間、会員さまがどんな方にお申し込みをしているか、あるいはお申し受けにどう反応しているかを見ていると、あることが見えてきます。

男性の場合は、お申し込みをしている相手の写真が、どうしても「若い」「かわいい」に偏っていることがあります。「年齢はプラスマイナス5歳」と最初に話していたのに、実際には自分より5〜6歳若い方ばかりに申し込んでいた、というケースも珍しくありません。

女性の場合は少し違う形で現れます。「年収は自分と同じくらいで」と設定していたのに、お申し受けがあった方のプロフィールを見て「年収がもう少し高ければなあ」「もう少し若ければ」と感じてお断りする、というパターンです。

どちらも、入会時に話し合って決めた条件に、無意識の上乗せ条件が加わっている状態です。

私はこれを「無意識スクリーニング」と呼んでいます。

厄介なのは、本人がそれに気づいていないことがほとんどだということ。「かわいい子ばかりに申し込んでいませんか?」とお伝えしても、「そんなことはありません」と返ってくることも多いんです。外見の評価はあくまで主観なので、自分では気づきにくいんですよね。

では、なぜこの「無意識スクリーニング」が起きるのでしょうか。

ひとつには、条件ではなく「ピンとくる感覚」で動いてしまうからだと思います。結婚相談所の現場にいると、「ピンとこなかったので」という言葉をよく耳にします。でも、「ピンとくる」かどうかは、多くの場合、見た目や年齢、プロフィールに書かれたスペックへの反応なんです。

また、無意識の防衛反応という側面もあるかもしれません。断られることへの不安から、最初から「完璧に近い相手」でなければ動く気になれない、という心理が働くことがあります。選ぶ側に立ち続けることで、傷つくリスクを避けようとしているわけです。

ただ、そのフィルターをかけ続けた結果、「いい人がいない」という状態が続いてしまう——そのことに、早めに気づいていただきたいんです。

「無意識フィルター」を自分でチェックする方法

では、どうすれば無意識スクリーニングに気づけるのでしょうか。私がカウンセリングで実際にお伝えしている、簡単なセルフチェックの視点をご紹介します。

まず、自分がお申し込みをしている相手の傾向を振り返ってみてください。年齢層は、入会時に設定した条件の範囲内に収まっていますか?写真の印象だけで「なし」と判断していませんか?

次に、お申し受けの判断基準も確認してみましょう。お相手からのお申し込みを断るとき、その理由は最初に設定した条件と照らし合わせたものですか?「なんとなく気が進まない」という理由の多くは、プロフィール写真の印象だけで判断していることが少なくありません。

そして一番大切なのが、「まず会ってみる」という選択肢を持てているかどうかです。

実際に成婚を果たした方々の多くは、「会う前はそこまでピンときていなかった」とおっしゃいます。プロフィールの印象と、実際に会ったときの印象は、驚くほど違うことがあるんです。声のトーン、笑い方、話の間の取り方——写真やプロフィール文では伝わらない魅力というものが、確かに存在します。

逆にいえば、最初から「ピンときた」相手とのお見合いが、必ずしも交際につながるわけではない。婚活の現場で長年サポートしてきた経験から、そのことを強く感じています。

条件の範囲内であれば、まず会ってみる。その積み重ねが、婚活を前に進める大きな力になります。

結婚相手に求めるものは「一時の設定」ではなく「一生の安心」

ここで、少し根本的なことをお伝えしたいんです。

恋人を探すなら、「ピンとくる外見」や「スペック」を重視することは、ある意味で自然なことかもしれません。一時的な関係であれば、最初のときめきが大きな比重を占めることもあるでしょう。

でも、結婚は違います

結婚とは、人生が終わるときまで続く関係です。何十年という時間を、毎日同じ人と過ごしていく。病気のとき、仕事でうまくいかないとき、家族の問題に直面するとき——そういう場面を、パートナーと一緒に乗り越えていくことになります。

そう考えたとき、本当に大切なのは何でしょうか。

「年収が高い」「若い」「外見が好み」——これらは、もちろんゼロでいいとは言いません。でも、それだけを軸に選んだとき、20年後・30年後もその人と笑っていられるかどうかは、また別の話です。

私が成婚された会員さまから何度も聞いてきた言葉があります。「最初はそこまで意識していなかったんですが、一緒にいて自然と笑えていたんです」という言葉です。「居心地がいい」「安心できる」「自分らしくいられる」——そういう感覚が、長く続く結婚生活の土台になっているように思います。

無意識スクリーニングを手放してほしいのは、「妥協しろ」ということではありません。本当に大切にすべき条件を、ちゃんと見えているところに置いてほしいということです。

数字で測れる条件よりも奥にある「この人と一緒にいると落ち着く」という感覚。それを見つけるためにも、まず会ってみることの積み重ねが、婚活では何より大切になってくるんです。

「いい人がいない」と感じているとき、もしかしたら本当にいないのではなく、自分の中の無意識フィルターが、出会いの可能性を狭めているだけかもしれません。

今一度、自分の婚活を振り返ってみていただけたら、嬉しいです。

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