こんにちは。静岡の婚活・結婚相談所 JOYマリッジ.comの結婚カウンセラー 八木です。
「結婚しない方がお金が貯まる」論について思うこと
少し前に、はてな匿名ダイアリーのある記事がネット上で話題になっていました。
「一生結婚せず子供つくらないで生きるの実際めっちゃ金貯まるよな」というタイトルの投稿です。(https://anond.hatelabo.jp/20260122113135)
内容をざっくりまとめると、「実家暮らしを続ける、旅行しない、外食しない、服を買い替えない、大きな出費イベントをなくす」という5つの行動で、年収500万円でも毎月30万円の積み立てができる、というものでした。
「そんな生き方が本当にコスパ最強なのか」という観点で今日は書いてみます。
ちなみにこの種の主張はSNSやネットで繰り返し語られてきたテーマでもあり、今回の投稿が特別というわけではありません。ただ、反響が大きかったことで、共感している方も相当数いることが改めてよくわかりました。婚活のお手伝いをしている立場として、読んで感じたことを正直にお伝えします。
そもそも、何のためのコスパですか?
まず根本的な疑問を投げかけさせてください。
コスパとは「コスト(費用)に対するパフォーマンス(成果)」の比率のことですよね。ここで問いたいのは、「何をパフォーマンスとして定義しているか」です。先ほどの投稿では「お金が貯まること」がゴールになっています。でも、お金は何かを実現するための手段であって、それ自体がゴールになることは少ないはずです。
「豊かで充実した人生」をゴールにしたとき、お金が貯まることはあくまでもその一部にすぎません。コスパの計算式はゴール設定によってまるで変わってくる、という点をまず押さえておきたいと思います。
「欲しいものを諦めた分だけ節約」はコスパとは言えません
投稿の内容をよく見てみると、「彼女を諦めた」「どうせ旅行なんて疲れるだけ」「外食しなくていい」という表現が随所に出てきます。もともと欲しかったもの、経験したかったことを手放した結果として支出が減っている、という構造です。これはコスパが良いのではなく、受け取るものを減らしているだけです。
同じコストでより多くを得ることをコスパが良いと言うのであって、得るものを削って支出を抑えるのは「諦め」と呼ぶ方が正確です。お金の計算に含まれていないコストがあります
独身生活のコストを語るとき、どうしても見えにくくなるコストがあります。
「孤独」によるリスクです。
アメリカのブリガムヤング大学・ホルト・ランスタッド教授が2015年に発表した研究では、340万人以上のデータを分析した結果、1人で暮らしている人はそうでない人に比べて死亡リスクが32%高くなることが示されています。
孤立による健康への影響は、肥満や過度な飲酒よりも大きいとされているほどです。日本の社会調査データでも、独身男性の主観的幸福度が経年的に低い傾向にあることが報告されています。全米経済研究所(NBER)の大規模調査でも、結婚が人生の満足度を高めるという因果関係が確認されています。健康リスクや幸福度の変化は数字にしにくいですが、れっきとしたコストです。
「ずっとこの前提が続く」という保証はありません
ずっと実家に住み続けられる、という前提について考えてみてください。親御さんがいつまでも元気でいられるとは限らず、介護が必要になれば生活は一変します。そしてひとり残された老後、精神的な孤立というコストは、表計算シートには入りません。
職場環境も同じです。定年後、長年の仕事仲間がいなくなったとき、日常的に言葉を交わす相手の有無が生活の質に直結します。人とのつながりの価値は、日常の中では見えにくく、失ってから初めてその重さに気づくことが多いんです。
貯めたお金を、誰とどう使いますか?
仮に1億円が貯まったとして、それを誰と使いますか。何かを達成したとき、誰かに報告したくなりませんか。美しい景色を見たとき、隣に誰かいたら、と思う瞬間はありませんか。
お金には、分かち合う相手がいることで増幅される価値があります。
婚活の現場で多くの方を見ていると、40代・50代になって「資産は積み上がったけれど、何かが足りない」と感じて相談に来られる方がいらっしゃいます。「お金があれば幸せ」は全面的な真実ではなく、パートナーとの関係性がもたらす豊かさとは別の話なんです。
「今が快適」と「このままでいい」は別の話です
今の独身生活が快適なことと、この先もずっとこのままで満足できるかどうかは、別の問題です。婚活には動きやすい時期があります。
年齢を重ねるほど出会いの選択肢は変わり、婚活にかけるエネルギーも変わってきます。「もう少し先でいいか」という先送りが、気づかないうちに選択肢を狭めていることがあります。婚活を始めることは、今すぐ結婚を決めることではありません。「将来の可能性を手放さないこと」だと私は思っています。
「誰かと一緒に生きる人生」に少しでも興味があるなら、ぜひ一度ご相談ください。
どんな小さな疑問からでも、一緒に考えます。





