こんにちは。静岡の婚活・結婚相談所 JOYマリッジ.comの結婚カウンセラー 八木です。
結婚相談所での婚活において、仮交際の段階では複数のお相手と並行してお付き合いすることができます。しかし、この仕組みについて「浮気のような気がして気が引ける」「誠実ではないのでは?」といったご相談を、会員様からいただくことがよくあります。今日は、なぜ結婚相談所で複数交際が認められているのか、その理由と適切な向き合い方について詳しくご説明いたします。
仮交際期間は「相手を知るための準備段階」
IBJの活動システムでは、「プロフィール検索→お申し込み→お見合い→仮交際→真剣交際→ご成婚→退会」というステップを踏みます。この流れの中で、仮交際(プレ交際)は複数名との同時進行が認められている唯一の段階です。
この仮交際期間は、恋人同士の関係というよりも「結婚を視野に入れたお友達関係」として位置づけられています。まだお互いのことを深く知らない段階で、「将来のパートナーとして相応しい方かもしれない」という可能性を探る時期なのです。お相手との価値観や生活スタイルを確認し、「この方と生涯を共にできるだろうか」という判断材料を集める重要な期間と言えるでしょう。
ここで注意したいのは、あなたが「結婚したいと思える特別な存在」として捉えていても、お相手は「友だちの延長線上にいる人」として認識している場合です。こうした認識のズレが生じると、後々大きなトラブルの原因となる可能性があります。
一点集中による婚活のリスクとは
仮交際の初期段階で特定の一人だけに婚活の焦点を絞ってしまうのは、実際には大きなリスクを伴います。
あなたが「素敵だな」「結婚相手として理想的かも」と感じるお相手は、同様に他の会員様からも魅力的に映っている可能性が非常に高いのです。魅力度の高いお相手ほど、複数の会員様から交際のお申し込みを受けているケースが一般的です。
具体例を挙げてみましょう。お相手が同じ時期に3名の方と仮交際を進めているとします。あなたがその方を「運命の人かもしれない」と考えて他の出会いを断っていた場合、もしお相手が他の方を真剣交際の相手に選んだとき、あなたの婚活は完全に振り出しに戻ってしまいます。
2024年のIBJ成婚白書によると、成婚に至った方々は成婚に至らなかった方々と比較して、お見合い回数が男性で約4倍、女性で約2.5倍も多いことが分かっています。これは、多くの方との出会いを通じて比較検討することが、最適なパートナー選択につながることを実証するデータと言えます。
感情管理と計画的な関係発展
仮交際が始まると、つい感情が先行してしまい、その方だけに意識が集中してしまうことがあります。これは人として自然な反応ですが、婚活を成功させるという観点では注意が必要です。
仮交際中は冷静さを保ち、感情が過度に高まった際にはセルフコントロールを意識しながら関係を進展させることが大切です。相手との相性を段階的に見極めていき、お互いの期待値にギャップが生じないよう配慮した交際が求められます。
仮交際期間中に心がけていただきたい要素をまとめました:
お相手の本質的な部分(価値観・人生設計など)の理解を深める
自身の感情変化を第三者的な視点で観察する
全ての交際相手に対して平等で誠実な対応を心がける
真剣交際への移行前に十分な確証を得る
複数交際に対する心理的抵抗の解消
「同時に複数の方とお付き合いするなんて不誠実」という心理的な抵抗を感じる方は決して少なくありません。しかし、結婚相談所のシステムにおいては、これは完全に合法かつ推奨されている活動方法です。むしろ、早期に一人に絞り込んでしまう方が、効率性の観点では問題があると言えるでしょう。
最も大切なのは、どのお相手に対しても誠実な姿勢を貫くことです。仮交際段階では複数交際が一般的であることを前提として、全ての方を尊重しながら関係を築いていけば、道徳的に問題となることはありません。
真剣交際に移行するその瞬間まで、複数のお相手との関係を通じて、真に人生を共有したいと思える方を見極める。これこそが仮交際期間の本来の目的なのです。この期間を戦略的に活用することで、より満足度の高いパートナー選択が可能となり、結果的に幸福な結婚生活の実現につながります。
結婚相談所は、効率性と確実性を兼ね備えた出会いの場です。このシステムの利点を最大限に生かすためにも、複数交際の本質的な意味を正しく理解し、自信を持って婚活に取り組んでいただければと思います。



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