婚活で避けたい言葉選び～無意識に使っている好感度ダウンの表現と改善策

婚活でお相手との会話中、何の気なしに話した言葉が原因で、その後のやり取りがぎこちなくなってしまった経験はないでしょうか。言葉には相手の心を開く力もあれば、距離を作ってしまう力もあります。特に婚活という場面では、初対面に近い状況での会話が多いため、何気ない一言が関係の行方を左右することも少なくありません。今日は、婚活中に気をつけたい表現と、より良い印象を与える話し方について考えてみましょう。

男性に多く見られる注意すべき表現パターン

男性によく見られるのは、無意識のうちに上から目線になってしまう表現や、ネガティブな自己紹介です。例えば「僕の好みは〇〇なタイプで」といった自分の希望ばかりを述べる話し方は、相手を値踏みしているような印象を与えがちです。こうした場合は「〇〇さんが大切にされていることは何ですか？」と相手への興味を示す質問に切り替えることで、対等な関係性を築くことができます。

過去の恋愛について触れる際も注意が必要です。「以前付き合っていた人は〇〇で」といった元恋人との比較を匂わせる発言は、聞き手に「今度は自分が比較対象になるのか」という不安を抱かせてしまいます。過去の経験を話題にする場合は「これまでの体験を通じて、信頼関係の大切さを実感しています」といった学びに焦点を当てた表現にすることで、成熟した人柄をアピールできるでしょう。

また、「僕って草食系で」「恋愛は苦手で」といった自分を下げる発言も、謙遜のつもりが裏目に出ることがあります。相手に「頼りになるのかな」という心配をかけてしまう可能性があるからです。「落ち着いた性格だと言われます」「丁寧にお付き合いしていきたいと考えています」のように、同じ特性を肯定的に表現することで印象を大きく変えることができます。

さらに、「〇〇は苦手で」「△△ができなくて」といった否定的な自己開示も、初期の段階では避けた方が無難です。「〇〇を学んでいるところです」「△△にチャレンジしてみたいと思っています」といった成長意欲を示す表現に変えることで、前向きな人柄をアピールできます。

女性が気をつけたい表現の落とし穴

女性の場合、条件面への言及や過度な理想の押し付けが問題となることがあります。「お給料は安定していますか？」といった経済状況への直接的な質問は、打算的な印象を与えかねません。「お仕事にやりがいを感じていらっしゃいますか？」と職業への姿勢を聞くことで、自然に経済的な安定感についても理解を深めることができるでしょう。

「将来は家庭に入りたいです」という希望も、伝え方次第で印象が変わります。一方的な宣言ではなく「家族との時間を大切にしたいという気持ちがあります。お互いで相談しながら最適な形を見つけられたらと思います」といった協調的な表現にすることで、柔軟性をアピールできます。

過去の恋愛への不満も要注意です。「前の人とは合わなくて」といった愚痴めいた話は、聞き手に重い印象を与えてしまいます。「以前の経験で、お互いを理解することの重要性を学びました」といった建設的な表現に変えることで、前向きな姿勢を示すことができます。

外見についての自虐的なコメントも避けるべきポイントです。「私ってスタイル悪いから」「見た目に自信がなくて」といった発言は、相手も返答に困ってしまいます。「健康を意識した生活を心がけています」「自分らしさを大切にしています」といった自己受容の姿勢を示す方が、魅力的に映るでしょう。

どちらにも当てはまる共通注意点

性別に関わらず避けたいのは、他者への批判的な発言や極端な価値観の押し付けです。初回のお見合いやデートでは、相手との価値観の違いが鮮明になりすぎると、関係発展の妨げになる場合があります。

「〇〇な人は理解できない」「△△するような人とは無理」といった排他的な表現は、相手に窮屈さを感じさせてしまいます。「〇〇を重視される方とお話しできると嬉しいです」「△△に共感していただける方がいいですね」といった肯定的な希望として伝えることで、同じ内容をより受け入れやすい形で表現できます。

婚活の疲れやストレスについての発言も控えめにしましょう。「婚活って大変ですね」「なかなか良い出会いがなくて」といった愚痴は、相手に「自分も数多くの候補の中の一人」という印象を与えてしまいます。「良いご縁を信じて活動しています」「素敵な出会いに感謝しています」といった感謝の気持ちを込めた表現の方が好印象です。

言葉は人柄を映す鏡です。相手の気持ちに寄り添い、お互いを尊重する姿勢が言葉選びにも表れます。婚活は自分を知ってもらう場であると同時に、相手を理解する場でもあります。温かみのある言葉遣いを心がけることで、より深いつながりを築いていけるはずです。