こんにちは。静岡の婚活・結婚相談所 JOYマリッジ.comの結婚カウンセラー 八木です。
婚活のカウンセリングをしていて気になることがあります。それは、「実家暮らしの方はお断り」という条件を設定される会員様が少なくないことです。確かに実家暮らしに対してマイナスイメージを持つ気持ちは理解できますが、その判断だけで運命のお相手を見逃してしまうケースがあるのではないでしょうか。現代の実家暮らし事情を正しく理解することで、婚活の選択肢を広げていただきたいと思います。
変わりつつある実家暮らしの意味
従来、実家暮らしは「自立していない」というネガティブなイメージで捉えられがちでした。しかし、現代では実家暮らしを選ぶ理由が多様化しています。経済的な事情から住居費を抑えたい、親の介護や家業の手伝いが必要、通勤の利便性を考慮してなど、それぞれに合理的な判断があります。
重要なのは、実家暮らしの中身を見極めることです。親に依存して何もしない「お客様状態」の方もいれば、家計に貢献し、家事も積極的に行う「パートナー型」の方もいます。後者の場合、むしろ協調性や責任感が身についており、結婚生活においてもプラスに働く可能性が高いのです。
実家で良好な家族関係を維持できているということは、コミュニケーション能力や思いやりの心を持っている証拠でもあります。家族間での役割分担や気遣いができる方は、結婚後も配偶者との関係を大切にしてくれるでしょう。
地方ならではの実家暮らし事情
特に地方都市では、実家暮らしが現実的な選択となるケースが多々あります。公共交通機関が限られているため、職場へのアクセスを考えると実家から通勤するのが最も効率的な場合があります。また、地方では地元で働き続ける方が多く、将来的にも同じ地域に住む予定であれば、わざわざ一人暮らしをする必要性を感じない方も多いのです。
経済的な面でも、実家暮らしは大きなメリットがあります。家賃や光熱費を節約できた分を結婚資金として貯蓄に回している方も少なくありません。このような計画性は、結婚後の家計管理においても安心材料となります。
一人暮らしの経験がある方であれば、生活の大変さを知った上で実家暮らしを選んでいるケースもあります。これは甘えではなく、賢い選択と言えるでしょう。
本質を見る婚活の大切さ
婚活において大切なのは、表面的な条件ではなく、その人の本質を見ることです。実家暮らしという住環境よりも、その方がどのような価値観を持ち、どのような生活態度で過ごしているかの方がはるかに重要です。
カウンセリングの中で、実家暮らしの理由をお聞きすると「職場まで車で10分だから」「両親の体調を気遣って」「マイホーム購入の頭金を貯めるため」といった、非常に現実的で思慮深い回答をいただくことがよくあります。これらの理由を知ると、「それであれば当然の選択ですね」と納得できるものばかりです。
最初から「実家暮らしはダメ」と決めつけてしまうと、本来なら相性の良いお相手との出会いを逃してしまう可能性があります。まずはお会いして、その方の人柄や考え方を知ることから始めてはいかがでしょうか。住環境の背景には、必ず理由があります。
結婚は一生を共にするパートナーを選ぶことです。住まいの形態よりも、信頼できる人格、共感できる価値観、そして思いやりの心を持った方かどうかを重視していただきたいと思います。実家暮らしを理由に条件から外すことで、素晴らしいご縁を見逃すことがないよう、より柔軟な視点で婚活に取り組んでいただければと思います。


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