こんにちは。静岡の婚活・結婚相談所 JOYマリッジ.comの結婚カウンセラー 八木です。
結婚相談所で交際がスタートすると、「ようやく素敵な方と出会えた」という喜びを感じる反面、関係を深めていく過程でさまざまな迷いや不安が生じることがあります。とりわけ複数の方と同時交際が認められている仮交際期間では、お相手の本心や自分がどう思われているのかについて、モヤモヤした気持ちを抱える方が少なくありません。本日は、交際を続ける中で湧き上がる不信感にどう対処すべきか、そして必要な時には交際を終わらせる勇気を持つことの重要性についてお伝えします。
なぜ交際中に不信感が芽生えるのか
交際開始から今日までの道のりが、何の問題もなく一本道だったという方はごくわずかです。大半の方は、大小さまざまな困難を乗り越え、何度も迷いながら交際を続けてこられたというのが実情でしょう。
私がカウンセリングでよくお聞きするお悩みの筆頭が「お相手が何を考えているか分からない」というものです。LINEのレスポンスが遅くなった、デートの回数が期待より少ない、結婚を前提とした具体的な会話がない、こうした小さな違和感が次第に大きな心配事へと膨らんでいくパターンが多く見受けられます。
「お互いの意思疎通がうまくいかない」というご相談も深刻度が高いものです。交際が進むにつれて価値観や考え方の違いが表面化してくるため、すり合わせのための対話が不可欠になります。けれども意見の相違が生じた際にうまく話し合えなかったり、自分の本当の気持ちを言葉にできなかったりすると、お二人の関係に溝ができてしまいます。
加えて結婚相談所ならではのお悩みとして「お相手には他にも交際中の方がいる」「複数交際しているようで、自分の立ち位置が見えず不安」という声があります。こうした不安は嫉妬や疑念を生み出し、本来なら育むことができたはずの信頼関係を損なう原因となってしまいます。
交際終了を考えるべき3つの警告サイン
交際の中で不信感を覚えることは珍しくありませんが、次に挙げる3つのサインが現れた時には、交際の継続について真剣に考え直す必要があるかもしれません。
1. 発言と行動に矛盾がある
約束を破る、質問に対してはっきりした返答をしない、話の内容が時と場合で変わってしまうといった状態が繰り返される場合は注意が必要です。人生における最重要の決断である結婚に向けた交際において、お相手に対する基本的な信用が確立できない関係性では、幸せな夫婦生活をイメージすることが難しくなります。
2. 話し合いでの改善が見込めない
一過性の心配事であれば、素直に気持ちを伝え合うことで解消できるケースが多いものです。たとえば連絡の頻度に関する不安なら、率直に自分の思いを話すことで、お互いのコミュニケーションスタイルについて納得し合える場合がほとんどです。
ところが何回対話を重ねても状況が変わらない、もしくは話し合いそのものを拒まれてしまうようなら、根っこの部分での価値観のズレがあると考えられます。
3. この先の人生を共にする実感が湧かない
交際を重ねているはずなのに「この方と結婚したい」という思いが育たない、それどころか迷いばかりが強くなっていくようであれば、重要な判断を下す時期に来ています。「そのうち気持ちが固まるだろう」という淡い期待だけで関係を引きずることは、双方にとって有益とは言えません。
交際を終える決断も婚活の一部
不信感が消えず、お相手との未来に自信を持てない日々が続くなら、交際を終了するという選択肢も視野に入れるべきです。
「ここまで進展したのだから」「もうしばらく様子を見よう」と先延ばしにしがちですが、時として思い切って区切りをつける判断力こそが、婚活を成功に導く鍵となります。
交際終了は失敗を意味するものではありません。むしろお互いにとってふさわしくないパートナーシップであることを早めに見抜くことで、真に相性の良いお相手との出会いに力を注げるようになります。さらに長い期間、不安や疑いを抱えたまま交際を続けることは心に重くのしかかり、婚活そのものへの意欲を削いでしまうリスクもあります。
交際を終わらせる判断をする際は、感情に流されず落ち着いて考えることが肝心です。お相手の人間性を否定するのではなく、求めている関係性や大切にしている価値観が一致しなかったのだと受け止めることで、次の出会いへ前を向いて進むことができます。
婚活には時として厳しい選択を迫られる場面もありますが、それもまた自分にとって最高のパートナーを見つけるための貴重なステップです。不信感に悩んだ時は一人で抱え込まず、結婚カウンセラーといった専門家の力を借りながら、最善の判断を導き出していただきたいと思います。


