こんにちは。静岡の婚活・結婚相談所 JOYマリッジ.comの結婚カウンセラー 八木です。
婚活をしていると「価値観が合う人と結婚したい」という希望をお持ちの方がとても多いです。確かに共通の価値観は大切ですが、実際の結婚生活で最も重要なのは「価値観が違った時にどう向き合うか」なのです。今日は、多くの方が誤解しがちなこの点について、結婚カウンセラーの視点からお話しします。
完璧に価値観が一致する相手は存在しない
婚活中の皆さんから「価値観がピッタリ合う人に出会いたい」というご相談をよく受けます。お気持ちは痛いほど分かります。でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
育った環境も、経験してきたことも、これまでの人生すべてが異なる二人が、完璧に同じ価値観を持つことはあり得るでしょうか。私自身、夫と結婚して20年近くになりますが、日常生活の中で「え?そんな風に考えるの?」と思うことは今でもあります。
お金に対する考え方、仕事への取り組み方、休日の過ごし方、子育てに対する思い…挙げればきりがありません。でも、それは決して悪いことではないのです。むしろ、違いがあるからこそ、お互いに学び合い、成長し合えるのだと思います。
大切なのは、価値観が違うこと自体ではなく、その違いにどう対処するかという姿勢です。
意見が分かれた時の対応が関係性を左右する
恋愛関係や夫婦関係において、本当の試練は価値観の違いが表面化した時にやってきます。その時に取る行動によって、二人の未来が大きく変わります。
建設的な解決を目指すカップルは、お互いの考えを尊重し、「なぜそう思うのか教えて」「私はこういう理由でこう考えるの」といった形で、率直に話し合います。相手の意見を否定するのではなく、理解しようと努力するのです。
反対に、問題から目を逸らすカップルは、議論を避けて曖昧なまま済ませてしまいます。一時的には平穏に見えても、根本的な解決がなされていないため、同じような問題が繰り返され、やがて大きな溝となってしまうのです。
表面的な平和を保つことと、真の絆を深めることは全く別物です。5年後、10年後も心から信頼し合えるパートナーでいるためには、時には難しい話し合いも必要なのです。
コミュニケーションの質が愛の絆を強くする
お相手との相性よりも、「二人でどんな会話ができるか」の方が、長期的な関係の質を決定します。これは、私が結婚カウンセラーとして数多くのカップルを見てきた中で確信していることです。
良好なコミュニケーションが取れるカップルには共通点があります。それは、相手の話を最後まで聞く姿勢、自分の気持ちを素直に伝える勇気、そして違いを受け入れる柔軟性です。
私たち夫婦も、結婚当初から今まで、価値観の違いに直面するたびに正面から向き合ってきました。時には白熱した議論になることもありましたが、そのプロセスを通じてお互いをより深く理解し、信頼関係を築くことができました。今では、意見が違っても「まあ、あの人はそう考えるよね」と受け入れられるようになっています。
結婚は二人で創り上げるもの
結婚は、最初から完成された状態で始まるものではありません。二人で話し合い、時にはぶつかりながらも、より良い関係を築いていく共同作業なのです。
婚活では「理想通りの相手」を探すのではなく、「一緒に理想の関係を作っていける相手」を見つけることが肝心です。価値観の相違を受け入れ、話し合いを通じて解決していく力、つまりコミュニケーション能力こそが、幸せな結婚生活の鍵となります。
お見合いや交際期間中に、ちょっとした意見の違いが生じた時の相手の反応を観察してみてください。あなたの話に耳を傾けてくれるでしょうか。自分の考えを押し付けるのではなく、一緒に答えを見つけようとする姿勢があるでしょうか。そこに、その方の真の人柄が現れます。
婚活において「価値観の一致」を重視することは間違いではありませんが、それ以上に「価値観の違いをどう扱うか」という視点を持つことが大切です。完璧な一致を求めるのではなく、お互いの違いを認め合い、対話を通じて共に成長していける関係性を目指しましょう。
JOYマリッジ.comでは、単に条件面でマッチする相手をご紹介するだけでなく、お互いを尊重し合える健全な関係を築けるよう、会員様一人ひとりに寄り添ったサポートを行っています。価値観の違いを恐れることなく、それを乗り越える力を身につけて、真のパートナーシップを築いていただきたいと思います。
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