こんにちは。静岡の婚活・結婚相談所 JOYマリッジ.comの結婚カウンセラー 八木です。
今日は私の身近な家族の体験談を通して、婚活で本当に大切なことについてお伝えしたいと思います。これは決して珍しいケースではなく、多くの方に当てはまるお話です。
家族が教えてくれた婚活の本質
私の親戚に、かつて頑なに「田舎暮らしは絶対に無理」「跡継ぎとしての責任は負いたくない」と公言していた女性がいました。当時はまだ「婚活」という言葉も一般的ではありませんでしたが、お見合いを重ねること約2年。理想の条件を満たす男性とはなかなかご縁に恵まれませんでした。
ところが運命とは不思議なもので、最終的に彼女が選んだのは、まさにその「避けたい条件」をすべて満たした男性でした。都市部から離れた地域の農家の長男で、学歴は申し分ないものの、寡黙で実直な性格。彼女が描いていた「理想の男性像」とはおよそかけ離れた存在でした。さらに、結婚と同時に義母との同居生活も始まることになったのです。
しかし、結婚後の彼女の変化には目を見張るものがありました。以前とは比べ物にならないほど生き生きとして、本当に幸せそうに過ごしているのです。現在、夫の定年を迎えた二人は、静かで温かい夫婦関係を築いています。
条件に縛られることの危険性
この体験を通して、私は婚活における「条件」というものの本質について深く考えるようになりました。多くの方が持っている「理想のパートナー像」は、実は現実の幸せとは必ずしも結びつかないのではないでしょうか。
結婚カウンセラーとして様々な会員さまと接する中で、条件重視の婚活がかえって良いご縁を遠ざけているケースを数多く見てきました。年収、職業、身長、年齢といった数値化できる要素だけで相手を判断していると、本当に大切な部分を見落としてしまう危険性があります。
例えば、「公務員で年収600万円以上、身長170cm以上」という条件を設定したとしても、価値観が合わなかったり、一緒にいて心が休まらない相手では、長い結婚生活を幸せに過ごすことは難しいでしょう。逆に、表面的な条件では理想と異なっていても、心から信頼でき、自然体でいられる相手なら、きっと素晴らしい人生を共に歩むことができるはずです。
真の相性を見極める視点
では、どのようにして本当に相性の良いパートナーを見つけることができるのでしょうか。私が会員さまにお伝えしているのは、「一緒にいるときの自分らしさ」に注目していただくことです。
相手といるときに、背伸びをしなくても自然でいられるか。心から笑えるか。将来への不安よりも安心感を感じるか。こうした感情的な部分こそが、長期的な関係を築く上で最も重要な要素なのです。
親戚の女性の場合も、お付き合いを深める中で、お相手の誠実さや家族を大切にする姿勢、そして何より一緒にいることで感じる安らぎに気づいたのだと思います。最初は「条件に合わない」と感じていた要素が、実際には彼女にとって最適な環境だったということです。
条件や外見といった表面的な魅力は、時間とともに変化したり、慣れによって当たり前になったりします。しかし、人としての魅力や相性の良さは、むしろ時間とともに深まっていくものです。お互いを深く理解し合い、支え合える関係性こそが、本当の意味での「理想のパートナーシップ」と言えるのではないでしょうか。
婚活では、つい効率を重視して条件面での絞り込みを行いがちです。しかし、本当に幸せな結婚生活を送るためには、数値では測れない部分にこそ注目する必要があります。目の前の人と向き合い、その人の内面や人柄を知ろうとする姿勢が、運命のパートナーとの出会いにつながるのだと信じています。
最初の印象や条件だけで判断するのではなく、心を開いて相手と向き合ってみてください。きっと、思いもよらない素晴らしい出会いが待っているはずです。


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