婚活で「出会いコレクター」になっていませんか？目的を忘れて出会いだけを求める出会い職人たち

婚活をしていると、素敵な方との出会いがあった時に「この方も良いけれど、きっともっと素晴らしい方がいるはず」と考えてしまうことはありませんか。そんな思考パターンが続くと、いつの間にか「出会いコレクター」や「出会い職人」になってしまう可能性があります。出会いコレクターとは、新しい出会いを求めることに夢中になり、肝心な結婚というゴールから遠ざかってしまう状態のことです。

本日は、なぜ出会いコレクターになってしまうのか、そして真剣な婚活を続けるためのポイントについてお話しいたします。

最初の理想を大切にする重要性

婚活をスタートする時には、どなたも「こんな人と結婚したい」という理想像をお持ちでしょう。

「思いやりのある方」「経済的に安定している方」「価値観が合う方」など、大切にしたい条件があるはずです。ところが、婚活が進むにつれて、当初の理想に新たな条件を付け加えてしまうケースが少なくありません。

「理想に近い人に出会えるなら、さらに高い条件も叶うのでは」という気持ちは理解できますが、このパターンを繰り返していると、本当に大切な出会いを見逃してしまうリスクがあります。

私がカウンセリングでお話を伺っていると、婚活当初に描いた理想こそが、その方の本当に求めているものだということが分かります。後から加える条件の多くは、「あれば嬉しい」程度のもので、実際の結婚生活においてはそれほど重要ではないことがほとんどです。

重要なのは、最初に設定した理想を軸にして「この方とどんな将来を築けるだろうか」と考えを転換することです。「この方と一緒だったらどんな毎日を送るだろう」「休みの日はどのように過ごすだろう」「家族ができたらどんな子育てをするだろう」といった具体的なイメージを膨らませてみてください。

結婚とは、お相手と一緒に新しい人生を創り上げていくことです。条件を積み重ねるのではなく、目の前のご縁を大切にして、お相手との具体的な未来を思い描くことが、婚活成功への道筋となるでしょう。

出会いコレクターを避けるための心構え

婚活において重要なのは、出会いの数を増やすことではなく、ひとつひとつの出会いに真摯に向き合うことです。出会いコレクターになってしまうと、新しい出会いを探すことばかりに意識が向いてしまい、お相手との関係を深める努力がおろそかになってしまいます。

結果として、どれほど多くの方と出会っても、結婚に結びつかないという状況に陥ってしまうのです。

実際の結婚相談所での活動では、お見合いの回数と成婚率には一定の関係がありますが、それは単純に数をこなせば良いという意味ではありません。大切なのは、それぞれのお見合いから学びを得て、お相手を理解しようと努力し、自分自身と向き合う時間を持つことです。そうした姿勢を持つ方ほど、最終的に満足度の高いパートナーシップを築いています。

出会いコレクターにならないためには、婚活を始めた時の気持ちを忘れないことが大切です。「どうして婚活を始めようと思ったのか」「どのようなパートナーとどんな暮らしをしたいと考えたのか」を改めて思い返してみてください。その多くは、「温かな家庭を作りたい」「お互いを支え合えるパートナーが欲しい」といった、純粋で素直な想いだったのではないでしょうか。

「この方と一緒なら」と感じられるお相手に出会えたら、そのご縁を大切に育てていってください。完璧を求めるのではなく、お互いのことを知り合い、時間をかけて絆を深めていくことで、想像以上に素晴らしい関係を築くことができるはずです。お相手の小さな魅力を見つける努力をして、自分自身もお相手にとって魅力的な存在になれるよう成長していく姿勢が何より大切です。

現在のご縁を大切にする勇気

婚活の真の目的は、たくさんの出会いを重ねることではありません。「この方こそ」と思えるお相手と巡り会い、その関係を丁寧に育てていくことです。理想を持つことは素晴らしいことですが、それ以上に重要なのは、さらなる理想を追い求めることをやめる勇気を持つことです。

現代の婚活環境では、様々な選択肢があるため、「もしかするともっと素晴らしい方がいるかもしれない」という気持ちが生まれやすくなっています。しかし、完璧な人は存在しませんし、あなた自身も完璧ではありません。重要なのは、お互いの長所を認め合い、足りない部分を補い合える関係性を築くことです。

目の前のご縁を大切にすることで、あなたにとって最高の未来が開けてくるでしょう。出会いコレクターになることなく、真剣な気持ちでひとつひとつの出会いに向き合い、理想的なパートナーシップを築いていってください。

あなたの婚活が素晴らしい結果につながることを、心より応援しています。