交際初期で失敗しない距離感のコントロール術〜カウンセラーが見た成功と失敗の分かれ道

こんにちは。静岡の婚活・結婚相談所 JOYマリッジ.comの結婚カウンセラー 八木です。

仮交際がスタートした瞬間、気持ちが高揚してしまうのは自然なことです。しかし、その嬉しさのあまり、お相手との距離感を見誤ってしまい、せっかくのご縁を台無しにしてしまう方が少なくありません。

今回は、交際初期において最も重要な「距離感のコントロール」について、実際の事例を交えながらお話しします。

一方的な距離の詰め方が招く交際破綻

お互いの気持ちを確認し合いながら、段階的に関係性を深めていくことは、健全な交際の進め方です。ところが、相手の反応や気持ちを無視して、一方的に自分のペースで距離を縮めようとする方がいらっしゃいます。

このような行動パターンが見られる場合、交際開始から比較的早い段階で、お相手から「何か違う」という違和感を持たれ、結果として交際終了に至ってしまうケースが多発しています。

結婚カウンセラーとしてこうした状況を目の当たりにすると、本当に心が痛みます。なぜなら、もしかするとお二人は将来的に非常に相性の良いカップルになれた可能性があったからです。素晴らしい恋愛関係を築き、最終的には成婚退会という理想的な結末を迎えられたかもしれません。

しかし、交際のスタート地点での歩調のズレによって、お相手が「この人とは合わない」と判断してしまい、貴重なご縁が終わってしまうのです。

仮交際の段階では、まだお互いのことを深く知り合えていない状況です。実際に顔を合わせた時間も、わずか数時間程度でしょう。連絡先を交換した友人関係としても、まだ始まったばかりの状態に過ぎません。

そのような関係性であるにもかかわらず、必要以上に親しげに振る舞ったり、物理的な距離を縮めすぎたりすると、お相手に不快感を与えてしまう可能性が高くなります。

実際に起きた距離感の失敗事例

JOYマリッジ.comの会員様の中にも、相手方の距離感の取り方に困惑し、早期に交際終了を決断されたケースがあります。

実際にあった問題行動としては:

  • 初回のお食事で、本名を勝手に短縮した愛称で呼び始めた
  • 年上という理由だけで、初対面からタメ口で会話を進めた
  • 一緒に歩く際に、必要以上に身体を寄せてきた
  • まだ親しくない段階で、プライベートな質問を連発した

これらの行動は、いずれも「親しくなりたい」「距離を縮めたい」という純粋な気持ちから出ているものです。相手への好意を表現したいという気持ち自体は、とても素晴らしいことだと思います。

しかし、自分が感じている親近感と、相手が感じている親近感が必ずしも一致しているとは限りません。この認識のギャップこそが、交際破綻の大きな要因となっているのです。

自分の気持ちが先行して、相手を困惑させたり、不快にさせたりしていないかを常に意識することが重要です。

お相手に合わせた関係構築のアプローチ

人それぞれに、心を開くまでの時間や、親しみやすさを感じるペースは大きく異なります。この個人差を理解し、相手に合わせた関係構築を心がけることが、交際成功の鍵となります。

最も大切なのは、相手の様子を注意深く観察することです。会話中の表情や反応、身体の動きや姿勢、メッセージのやり取りの頻度や内容など、様々な要素から相手の気持ちを読み取る努力が必要です。

コミュニケーションを取る際も、相手が心地よく感じるリズムやペースを見極めることが重要です。連絡の頻度、会話の深さ、個人的な話題への踏み込み方など、すべてにおいて相手の反応を確認しながら調整していくことが大切です。

もし相手が少しでも戸惑いや違和感を示すサインを見せた場合は、即座にアプローチを修正する柔軟性も必要です。「この人は私の気持ちをきちんと理解してくれる人だ」と思ってもらえれば、自然と相手からも歩み寄ってもらえるものです。

急がば回れという言葉通り、焦る気持ちをぐっと抑えて、じっくりと信頼関係を築き上げていくことが、最終的により良い結果をもたらします。

結婚相談所でのお出会いは、お互いが真剣に結婚を考えているからこそ実現する貴重なものです。そのような特別なご縁を大切にし、お相手のペースを尊重しながら関係を発展させていくことで、きっと理想的な未来へとつながっていくでしょう。

静岡の婚活・結婚相談所 JOYマリッジ.com

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