「クロワッサン症候群」の罠 ~今行動しなければ後悔する理由~

こんにちは。静岡の婚活・結婚相談所 JOYマリッジ.comの結婚カウンセラー 八木です。

バブル期に雑誌『クロワッサン』の影響を受け、「結婚より自分の人生を優先したい」と考えた女性たち。そして適齢期を過ぎた後に感じる焦りと後悔——これが「クロワッサン症候群」と呼ばれる現象です。この言葉は、1988年に松原惇子氏の著書で生まれ、今もなお多くの方の人生に影響を与え続けています。

クロワッサン症候群(クロワッサンしょうこうぐん)とは、人生の選択肢としての結婚を拒絶したが、結婚適齢期・出産適齢期を越え、自らの生き方に自信喪失し、焦りと絶望を感じている中年女性の心理的葛藤の形容である。語源は、1988年に刊行された松原惇子の『クロワッサン症候群』。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

自由を謳歌した代償

1980年代後半、女性雇用機会均等法の施行とともに、女性たちは「結婚せずとも自由に生きられる」という新たな生き方に憧れました。当時のファッション誌『クロワッサン』は、そんな女性たちに自由で洗練されたシングルライフを提案。母親世代のように家庭に縛られず、自由に海外旅行や趣味、キャリアを楽しむという生き方が理想として描かれました。

しかし、バブル崩壊後、経済環境は激変します。安定した職業に就いていない限り、収入は低迷し、将来への不安が高まっていきました。そして最大の問題は、気づいた時には結婚・出産の適齢期を過ぎていたという現実です。

彼女たちを失望させたのは、憧れの文化人や著名人たちが、実はバラ色のシングルライフだけを送っていたわけではなかったという事実です。雑誌に紹介されていたのは、彼女たちの生活の一部を切り取った理想像に過ぎなかったのです。例えば、シングルマザーとして独立した生活を送っていた桐島洋子氏が、後に資産家と結婚したことは、多くの読者にとって「裏切り」にも感じられました。

後悔の連鎖を断ち切るために

「クロワッサン症候群」の本質は、「自分の選択に自信を持っていたのに、時間が経って初めて、それが本当に望んでいた生き方ではなかったと気づく」という後悔にあります。作家の群ようこ氏は、この状況を「展望台の2階に上がって眺めは良かったけど、降りようとしたら階段がなくなっていた」と表現しています。

ここで重要なのは、結婚を強制することではなく、自分の本当の望みを早い段階で見極めることです。社会的プレッシャーや周囲の意見に流されず、かといって「自由」という言葉に踊らされず、本当に幸せな将来とは何かを考える必要があります。

結婚相談所として多くの方と接してきた経験から言えることは、年齢を重ねるごとに出会いの選択肢は確実に減っていくということです。これは男女問わず直面する現実です。特に、子どもを希望する女性にとって、この時間的制約は重大な問題となります。

今、行動を起こす勇気

私がお伝えしたいのは、結婚を強いることではありません。ただ、将来の選択肢を狭めないためにも、今できることから始めてほしいということです。「まだ大丈夫」「いつでもできる」という思い込みが、後の大きな後悔につながる可能性があります。

婚活はゴールではなく、自分の望む未来を選ぶための手段です。相談所に来られるお客様の中には、「もっと早く行動しておけばよかった」と話される方が非常に多くいらっしゃいます。その言葉の重みを、ぜひ感じ取っていただきたいと思います。

結婚に対する価値観は人それぞれです。ただ、将来の自分が後悔しない選択をするためにも、今の行動が大切になります。「クロワッサン症候群」という言葉が警鐘を鳴らしているのは、選択を先送りにすることのリスクなのです。

JOYマリッジ.comでは、あなたの人生の選択を全力でサポートいたします。結婚に対する不安や迷いがあれば、ぜひ一度ご相談ください。未来の自分が「あの時、行動して良かった」と思える選択をするお手伝いをさせていただきます。

静岡の婚活・結婚相談所 JOYマリッジ.com

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